ドキュメント72hours
毎回異なるテーマ・スポットで72時間ドキュメンタリー撮影が行われて、リアルな姿を映し出すこの番組。とても面白いのでタイミングが合う時は観ています。
私が好きだったのは、第3回の東京駅バスターミナルの回。
ターミナル内で奥さんが化粧を整えるお風呂を探している老夫婦がステキでした。見た目も言葉も貫禄があるのです、このお爺さま。奥さまは病気が進行していて、これが最後の遠出になるかもとかいうお話でした。
他にもコンビニの回や宝くじ売り場の回など、印象深いものがいくつかありました。
先日は第2回の再放送で、東京山谷の外国人バックパッカーの増えたドヤ街宿の話でした。
身体の大きくてシッカリしてみえる、日本人より大人っぽい顔つきの外国人も、72時間まわしたカメラは、若かりし不安や不満をいっぱい抱えていて、日本という外国に何か求めてやってきたというリアルな姿を捉えていました。
この番組を観ていて、自分の経験も思い出しました。
私も20代前半は、少ないバイト料の生活でも旅行する金を貯めて、東南アジアやヨーロッパの異文化を体験しにリュックをしょって出かけたものです。
私の場合は、自分を変えたいとか悩んでとかいう理由ではなく、好奇心で旅行での出会いと別れを楽しんでいたのですが、泊まる安宿にはその国で埋もれて生きている人にも出会いました。
外国人だと特別扱いに優しくもてなされて、それが病み付きになってしまう人もいましたし、とても深い傷を負って日本から逃れてきた人もいました。
ちょっと修行ノリに、家にはお金があるのに貧乏バックパッカーデスみたいな日本人が多かった時期でもあったので、一緒にされたくない気持ちはありました。そういう方とはあえて交流をさけて旅をしていたので、よく分かりません。
しかし安宿で本腰入れて住み着いている日本人の方々は、ひどく心を痛めたり、抜け出せないほど落ちてしまった人たちだからか、怖そうな見かけと違って優しかったのを覚えています。
似たような目的の日本人が東南アジアの安宿に出て行くのに、外国人は日本のドヤ街にやって来る。ちょっと不思議な気持ちになりました。
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