ル・コルビュジエ展
テレビ番組で紹介された後は、どの美術展も混雑度増すので、ちょっぴり不安になりつつ仕事合間に森美術館「ル・コルビュジエ展」へ出かけてきました。
本展では、おなじみの建築や椅子はもちろん、絵画・彫刻もたっぷり。ところどころで関連ビデオも放映されていて、更に彼のアトリエ、集合住宅の一室、彼の終の棲家の再現空間が体験できる展示となっていて、楽しめました。
集合住宅再現モデルを体感すると意外と狭く小さかったです、彼のベッドが小さいのも驚きでした。小柄な方だったのですかね?
建築の講義でザックリとコルビュジエの建築物について学んだ時、クールな印象をうける見た目から想像し難い、本当によく利用者について考え抜いた優しさと温かさのある建築物をつくる方だと、頭とセンスのよさにとっても感動したのを覚えています。
今回は、その建築と絵画の関係が感じられてとても興味深かったです。
建築の設計図も展示してあるのですが、図面ってとても美しいですよね〜私は見るのが大好きです。
建築は作る前に、平面で周囲に「こういうモノをつくりますよ〜」と説明しなければならず、大変だなと思いました。
一般の人はなかなか平面から巨大な立体をイメージすることは出来ませんよね?
しかもこれまで見た事のないような形状のものなら、模型をみても、リアルサイズになった場合の、ましてやとりまく環境と交わるイメージは正しくできないと思います。
設計図、絵画、模型をつかっても伝わらない場合は、言葉で説明し、それでも伝わらないとしたら「もう、俺を信じて建てさせてくれ。絶対いい仕事するからさ。」という気持ちになっただろうな〜などと苦悩を妄想したりしました。
彼の絵をみると、そのいくつかの右下には、設計図面の右下にあるタイトルやら日付やら書いてある表みたいなイメージがあるものがありました。
タブローの画面内にも、タイトルやサイン、マークなど描いてしまうのが面白かったです。
彼は絵画にも建築と同じく精力的に取り組んだとありましたが、彼の頭の中にあるイメージは、作品としては絵画になるより建築になった方が個性的で素晴らしいですね。
これだけ建築家の巨匠として名が立ってしまうと、どうしても建築のための絵画制作と見えてしまうのが気の毒です。絵画は絵画でしか出来ないことを表現したかったと思うのですけどね。
そうそう、私が本展で気になったのは、「手」のイメージの作品です。彫刻ではうずらの卵または種子みたいな物体と手のイメージ。
その先の壁面には沢山の絵がかけられた中に、やはり一枚「手」の作品がありました。そのタイトルがたしか「手(贈り物)」だったような。。贈り物?
無料ガイドイヤホンを聴いている旦那さんに「手について何かガイドしてる?」と尋ねると「手にこだわったって。これから手をモチーフにした作品が沢山あるって。」と役に立たない情報だけ返ってきました(^^;
次のブースの解説で、やっと「手」についてありました。
「手は、彼が長年温めてきた主題」「手が象徴するのは、人間の悠久の営為である」とのこと。
うーん日本語堅苦しいです…はてしなく続く営み…英訳をみると「an eternal symbol of giving and receiving. 」
一個の人間が命を授かって、生きて次の世代にバトンタッチするサイクルが永遠に続くことの象徴が「手」ということですかね?、なるほど。
観終わってから、ルバーブデニッシュ(ロブションのベーカリーでゲット)にお外で舌鼓を打ちながらぼんやり。
平日だったからか混んでおらず、またまたラッキーにゆっくり鑑賞できました。
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