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いのちの食べかた

きのうはバレンタインデーでしたね♪私はチョコレート買いませんでした。旦那さんに今年も貰えなかったと嘆かれつつ、一緒に出かけたのは映画「いのちの食べかた」。
「世界屠畜紀行」の著者である内澤旬子さんがゲストのトークショーの日には行きそびれちゃいましたが、夜観てきました。

いやいや凄い映画でした。現実なのに、これまで全く観た事のない映像ばかり!
静かな映画だけに隣の男のいびきが余計気に障って…それだけ残念でしたけど、映画館で観れて良かったです。

取材場所は「食」の生産をする工場たち。インタビューや解説はいっさい無しのドキュメンタリーです。
ひたすら鶏、卵、豚、牛、魚、りんご、トマト…といった「生き物」を「食品」にするまでの作業映像と作業音で成り立っています。
なので、時折何の作業をしているのか分からないところもありましたが、なんといっても圧倒的な映像の力。観た方は沢山考えるところ・言いたい事が沸いてきたに違いないメッセージたっぷりの映画でした。
旦那さんは、こんな綺麗な映像をどうやって撮ったのかと、その撮影技術にも大変感心していました。

CG?と疑いたくなるような大量に生産管理される食用生物たち。こりゃぁ頭がおかしくなる量です。
広大なひまわり畑も、なぜか美しく感じませんでした。見る側の気持ちの問題なのかしら。
これでも人間の食料をまかない切れない現実なのですよね…。

ヨーロッパだけに、工場のユニフォームはポップなカラーでオシャレ。
作業は完全にポジショニング制で、流れて来る豚の足をペンチでカットする人、ひよこをチェックして分ける人…などなど、永遠同じ作業をマシンのごとく行っていました。
流石に無駄なく見事な手さばきですが、淡々と無言で作業する姿にはビックリしました。

そう、明るいユニフォームが余計に引き立てる、画面一杯に漂うつまらなそうな生気のない雰囲気。動物も想像以上におとなしく素直にマシンのごとく役目を果たしていました。
皮肉なことに一番生き生きしているのは、機敏で正確な動きで作業をこなす「機械」だったのが印象的でした。
後半になって少しだけ救われた気持ちになったのは、屋外でランチを摂る二人の作業員の姿を観た時ですね。やっと人を観た気がしました。

始まるのもいきなりって感じで、終わりも洗浄消毒薬で清掃して牛の血は跡形もなくクリーンになる場面でパツっとエンド。
出来れば自分だけは、気持ちを込めて生産され、暴れるところを複雑な気持ちで殺生された、薬とは無縁の食べ物を口にしていると信じたいのが本音です。

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» 『世界屠畜紀行』 内澤旬子 著 (解放出版社) [エルミタージュ図書館]
 私は年に1度くらいだが熊料理を食する。食堂のオヤジが自らライフル(散弾ではない)で射止めた熊を。熊の掌などという高級部位にはありつけるわけがなく、私の口に入るのは単なる熊ステーキ。私は野生動物の肉が結構好きで、鹿、ウサギ、トナカイなど、美味しいと思うが、臭くて食べれないという人も少なくない。それはともかく、野生動物を射止めた、食ったと言うと、「残酷」と眉をひそめる人もいる。それもスキヤキやトンカツを食う人たちがだ。  私の価値観では、野生の熊は人里に近づかなければ(人に見つからなければ)人間に食... [続きを読む]

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