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TOKYO0円ハウス0円生活

G.W.はじまっていますね〜みなさんは何処か旅行とかお出かけなさるのかしら??それともガソリンの買いだめに行列??
聖火騒動やら硫化水素自殺やら年金から保険料・税の天引きやら、生活日常品の物価上昇などなど…眉間のしわが増えることばかりに感じてしまう今日この頃ですねぇ。

我が家はお仕事があるので家にいますが、昨日はなかなか手をつけたがらなかった衣類の整理をしました〜。少しスッキリして気分爽快★
たまに思い切ってこのような「引越プレイ」をしないと知らず知らず荷物がたまって狭くなっていくのですよねぇ。。お天気のよいこのG.W.は片付けにもってこいです。

この部屋に住んで早8年、引っ越しをしないと荷物が増えるのは本当ですね。
隅田川のブルーテント住まいの路上生活者の方々は、定期的に役人が清掃にやってくるので、数時間で家を片付けられるスタイルだそう。つまり頻繁に引っ越しな訳です。
「これは必要最低限の荷物しかない、旅人のように身軽だけど心落ち着かない暮らしだろうな」と想像していたのですが、先日一気に読んだ本「TOKYO0円ハウス0円生活」で、自分の見当違いを知りました。

この本は、著者が隅田川の路上生活者「鈴木サン」の生活をあれこれ見聞きしたことを軸に、著者自身の考察や活動してきたことなどが書かれたものです。
建築を専攻する著者は学生時代から、路上生活者のつくる「0円ハウス」に着目して話を聞いたり、写真をとって追っかけていたそう。
とっても読みやすい文章で、内容もとても面白かったのでぐいぐい一息に読んでしまいました★

なにが面白いってこの「鈴木サン」そのものですよ!
そして「鈴木サン」と出会って素晴らしい話を引き出してくださった著者の才能!
著者についてのお話より、もうこの本全部鈴木サンのルポだけにしてほしかったくらいです。

ホント何者なのですか?鈴木サン。。他にも著者がこれまで出会った仙人レベルの路上生活者のお話がちょろちょろ出てきますが、皆本当に凄い。何者なのだ??
こういっちゃそれまでですが、消費税以外の税金を納める義務を放棄してしまった人なのだろうけれど、空間や家の捉え方をはじめ一般的な考え方にとらわれず、心晴れやかに悲壮感なく、むしろ理想的な人間らしい生き方をしているのが、こういったクリエイティブ路上生活者なのかと衝撃をうけました。

すごいですから、鈴木サンの話。食にこだわり、テレビを見て宴会を楽しみ、仕事もしっかりする清潔な暮らしが、路上生活で可能なのかと目ウロコでした。
ま、みんなこんな感じにある意味“子供”じゃ社会は成り立たないのでね…でもホント、こうしてひっそり暮らす人の中に、深い考えをもって生きている方が沢山いるのだな〜と改めて気づかされます。ぜひ読んでみてください☆
「人と家の最適な関係」「人と空間」といった著者の研究課題・メッセージとはズレちゃいますけど、 きっと「鈴木サン」の話を読めば、何かモヤモヤ〜とした気分とか、それこそ眉間のしわが増えるニュースだとかちょっと置いとく余裕と、基本の生き方の強さ・活力をいただけることと思います。

TOKYO0円ハウス0円生活 Book TOKYO0円ハウス0円生活

著者:坂口 恭平
販売元:大和書房
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