タクシデルミア -ある剥製師の遺言-
今日は雪だと構えていたのに、いまのところ違うみたいですね
雪だった先金曜はいただいたチケットで、数年ぶりに舞台鑑賞しました。ミュージカルや宝塚はどうにも苦手でして、芝居も誘われたら出かける程度なので新鮮だったけど、やっぱり私は映画が好きだな…ということで、土曜からはいつも通りウチで映画鑑賞の毎夜デス。
ちなみにその芝居は「オセロー」、その翌日観たのはこの間の「変態村」と併せて借りた「17歳の風景 少年は何を見たのか」と「タクシデルミア」。そして昨夜はたまたまBSで観た黒沢明の「どん底」。
なんでしょう、このところ出会う作品が、どういう訳か人間味の濃いラインナップになってしまっていて、旦那さんと顔を見合わせ笑ってしまっています
「17歳の〜」なんて、すごいですよ。途中、熱いオッサンの語り長まわしシーンがあり、私自身が居酒屋でオッサンの話相手に捕まったのかと錯覚しちゃいました。また、挿入歌の歌詞が「ぜつぜつぼーぼー絶望ーボー」なんですから耳に残って離れません
真面目に熱く生きている大人の、ブラボーに熱いメッセージな映画でした。
で、今回書きたかったのはもう1本の「タクシデルミア -ある剥製師の遺言-」。これも前評把握せずに観たせいか、ストーリーと映像の濃さにグラっときました私は大好き
とはいえない映画だけれど、記憶に残る映画のひとつになりました。
物語は祖父・父・主人公と、それぞれの人生三部作構成ファンタジーで、人間の肉体がテーマでした。
おじいちゃんは性欲にて、お父さんは食欲にて解き放たれる人生を送るのですが、主人公は自分の肉体そのものを解き放つというのでしょうか?上限のない人間の欲望と、有限の肉体なお話でした。
どのパートもエロ・汚物・血などなどグロい映像満載なので、素晴らしい映画なのですが、残念ながら放映する場所と観る人がかなり選ばれてしまうよねぇ〜という作品でした。
個人的に、汚物・血系はノープロブレムなので食べながら観た程ですが、男性的な直球の性的グロが駄目ツボなので、はじまりのおじいちゃんの部は所々嫌気がさしました
旦那さんは大変面白がってみていましたけど
しかし気持ち悪いとはいえ、映像は圧巻!
おとうさんの部に入ってちゃんと観れる気持ちに整えられて、私がやっと夢中に入れたのは主人公の部。
ストーリーは大変確かなものなのですが、なんとなく成績のよい人の集大成な卒業制作をみているような気分になってしまって。。主人公の部が、監督さん本人からでた味が感じられて、とてもヨカッタです★
時間もお金も労力もたっぷりかかっているであろう衝撃な映画なので、グロいの平気な方は是非☆
« 枕と頸椎弧 | トップページ | レシピ:チーズ黒胡椒パンケーキ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント