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SOTO上映会:「しとやかな獣」

今日はまた黄砂飛んで来ているそうで。車がきな粉餅みたいに汚れちゃって困るんですよねぇ明日も続くようなら洗濯物も外へ干さない方が良さそうですね。
さて先日、シネカフェSOTO映画会へ行ってきました

今月の作品は、60年代の邦画「しとやかな獣」
聞いたこともない映画だったのですが、SOTOの上映予告で興味津々。
出かけて正解でした、かな〜り面白かったデス
偶然一緒になった友達も、満足と盛り上がっておりました。しかし誘ったご近所飲み友には、どうやらあんまし響かなかったようで趣味は人それぞれですね〜。

舞台は、高度成長期日本のマンション?(今から見たら団地のような…)に住む、父母姉弟の4人悪党家族“前田家”の一室、殆どココだけなのです。色んな人がやってきて、それぞれ腹に一物がある複雑な人間関係が描かれた風刺映画です。

姉は女を武器に、弟は女にのめりこみ、悪びれることなく他所から金を獲(盗)ってきては、両親にも貢ぎます
子ども達の手・心・身体を汚させて、自らは良識ある謙虚で慎ましやかな人間を演じる前田夫妻。
その悪党一家の上をいく、頭脳プレーヤー悪美女に、建築家黒川紀章さんの奥様として選挙活動されていた様子が記憶に新しい、若尾文子さん扮する女会計係。
弱肉強食のヒエラルキでいえば、彼女が獣のトップです。

建物や服装、調度品などから伝わる雰囲気は、確かに60年代の成り上がりが目指す昭和のリッチ(一歩手前?)像なのですが、物語を織りなす登場人物は今もその辺にいるような人達ばかり。
モノこそ異なれど、人間の考えることは然程変わらずなのでしょうかね

実に面白かったデス★「ぃよぉ〜〜〜っ」と雅楽が鳴り響く始まりから、この時代の邦画独特のテンポよく歯切れよい台詞まわし、そしてズケズケと遠慮なく交わされる会話の内容、蕎麦を食べたかと思えば狭い部屋で踊り狂う演出や階段のシーンなどは、ツボ満載で笑ってしまうところ度々

金と愛、そして信頼できる人間関係。どれもを手に入れるのは、やっぱり贅沢かしらね?
ブラックユーモアたっぷりに描き出された雑草系悪党たちの中でも、弟と会計係がドライで大胆でそれなりの筋が通っていて、個人的にお気に入りです。
自分の非の認め方が潔いのですよ。ま、開き直っているのですけどね。妬むのでなく、自分の力を頼りに強かに生きるところがいいですね。
どうせ悪党なら、夫妻のように自分は傷つかないよう姑息に甘汁すう下劣タイプより、彼らのような身体張ったタイプが格好いいですね★

物語を閉める登場人物、唯一“良い人”である税務署の男は、お行儀よい遅咲きは狂い咲きの潔癖タイプ。揃い揃って“不快指数100%”な人に囲まれれば、実は一番自分しか見えてない“良い人”が、収まるところに収まる青写真をぶち壊す“始末の悪い人”ってことですよね。最後まで皮肉です
ストーリー上 観客はこの先の成り行きを容易に予想できる結末であり、また、強かに生きる雑草系から、泥着かず汚れ見る能力なしの狭い世界で育てられる水栽培系人間へ、次時代への移り変わりを予感させる映画の幕引きでした。

とにかく山岡久乃さんの流し目が脳裏から離れません。。

P1020357 今回のプレートは「昭和風ハヤシライス・マカロニサラダ・コロッケ」でした
当時の家庭の味ということで、ハヤシライスのベースは(ウスター?)ソースとケチャップと醤油、マカロニサラダはマヨネーズたっぷり、紅ショウガと煮干し出汁のお味噌汁付きといった説明でして、苦笑いしながら一口いただくと、想像と違ってきちんとしたお味でビックリ☆
料理は腕で何とでもなるということでしょうかね〜。毎度美味しゅうございました♪

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