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NHK クローズアップ現代 「“ハイチのマザーテレサ”83歳日本人女医の挑戦」

いや〜昨日のNHKクローズアップ現代「“ハイチのマザーテレサ”83歳日本人女医の挑戦」からは感動いただきました

大地震にみまわれた記憶の新しいハイチ。以前から貧困や政治の不安定が続くそこで、30年以上にわたり、主に結核患者と向き合って医療活動を行ってきた医師・修道女の須藤昭子さんに焦点をあてた内容でした。

ハイチは肺結核が成人死亡原因の1位だったそうです。
「戦後混乱下の日本で外国の医療班が治してくれたことに感銘をうけ、自分もと事情を知ったハイチへ渡った」とおっしゃる須藤さん。
「結核はいまや不治の病ではないし、四国程度の大きさの国なら結核から救うことはそう不可能なことではない」という頭で向かったことが、すぐに「甘かった」と痛感されたそうです。

検査結果を本人に通達するにも郵便システムはおろか、住所も定まらない人々だらけのハイチ。なにをするにも貧困が理由の壁が立ちふさがる中、長年の活動で随分改善されたところにこの大地震。

現在もインフラも暮らしも壊滅的だそうで、彼女は治療をするために人々の生活を立て直すことまでも関わって活動しだしたそうです。
彼女の一番の心配事は投薬治療中の結核患者が、この混乱で薬の投与を止めてしまうこと。
これは治せない結核に悪化してしまうことを意味するのだそうです。
現にそうなって隔離されたところで生活する重症患者が、この地震後に出てきているそうです。

“昭子”というお名前からお察しするに、今年84歳になられる83歳寅年昭和元年生まれでは?
番組でも「不毛にみえる活動を絶望せず続けられる源は何ですか?」「83歳という高齢でおやめになろうと思わないのですか?」といった質問がなされていました。
個人的には愚問に思えましたが、確かに自然な質問ですよね
「私は皆と相談して必要な活動を一緒にしている。やらねばならない目の前のことがあるし、一人ではないので続けられる。」「引退は職業にあるもの。私の活動は生き方。生き方に止める時はない。」といった意味のお答えをしていました。

須藤さんの発言はとても無駄のなく落ち着いたもので、凄く明晰な方だということは誰にでもすぐ分かります。そしてVTRを見る限り、年齢を感じさせない体力をお持ちで頭が下がるばかり。。おだやかで優しくチャーミングな雰囲気の中に、めちゃくちゃ強い迫力をたたえた方と画面から伝わってきました。

行いの何であるかに関わらず、絶望せず衝動に正しく生き進む姿は、万人の尊敬に値する姿。迷いだらけの私には到底たどりつけない姿デス

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