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彼女と彼

昨日の狂った暑さが嘘のように、本日は雷雨体調管理が難しい気候ですね
ついビールばっかりで、腹がたるんでしまいます。

さて昨夜は録画していた映画を見ました
毎度の旦那さんセレクトで2本。「彼女と彼」「REC2」です。

「彼女と彼」は私が生まれるよりずっと前の映画で、監督は羽仁進。音楽は武満徹。主演の主婦役は監督の元奥様である左幸子。

オープニングクレジットからしてもう絶対面白い映画って感じが伝わってきました〜。

舞台はとある部落と、目と鼻の先にあるマンモス団地(百合丘駅が出てくるのでその辺りのよう)。
主人公は団地に夫婦二人で住む主婦で、戦後の引き上げで苦労をした過去を持ちながらも溌剌とした好奇心旺盛な女性。感じはよいし人もよいのだけれど、ちょっと空気が読めないというか体裁を気にしないというか…な性質。
彼女の旦那さんは、仕事のできるサラリーマン。お陰でそれなりに恵まれたラブラブ生活をしているのです。

とある日偶然、目の前の部落には旦那さんの元同級生がバタ屋(くず拾い)として、犬を相棒に暮らしていることを知るのです。それも身寄りのなくなった目の不自由な少女を養いながら。

そのバタ屋役に画家の山下菊二さん。役者でないからこその、違和のある存在感を放っていました。
2009年放送の日曜美術館のページによると「なぜ日本人は強く因習や世論にとらわれる性質なのか。なぜ世界から戦争や差別は無くならないのか。その問いが、山下の絵画のなかには渦巻いている。」とありました。

この映画もそのテーマそのものが描かれているもので、現在の日本も当時と変わっていないとよく分かります。

どうもこの主人公の主婦が、自分と似ているような気がして(見た目じゃなくてキャラが)観ながらちょっぴりドキリとしました

いや〜まだまだ観たことのない素晴らしい邦画が沢山あるということで、楽しみ尽きないです。

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